


 
      
        「竺仙」は、実に所謂(いわゆる)志ぶい物の総本家本元にして、其(その)染出せる中形の浴衣地手拭地を始め、凡(すべて)て染模様色合の風流古雅にして渋みある、斬新奇抜にして意気なる、到底類と真似の出来得べからざる者にて、通人社会の垂涎措(すいえんお)く能(あた)はざる所なり。
        故に苟も通人を以て任じ、或は任ぜらるゝ輩(やから)にして「竺仙」の染物を着せざるなく、之を着せざれば、未だ似て通を談ずべからずと云ふ。
      
「東京名物志」より
昭和三十四年 公益社刊 編集・発行 松本順吉

 
      
        竺仙染と申しますのは、江戸明治から伝わる型紙と職人の鋭敏な勘のみで作られております。
        反物の口型に「竺仙鑑製」と染め抜かれた「鑑」の一字にその覚悟を示しております。
      
「鑑」とは、手本になる、かがみ、また目利きなどの厳しい意味があります。 竺仙は今はやりのS・P・A型企業として、自社企画、生産、販売を続けてまいりました。 そのなかで常に、「鑑」の文字を規範と致しております。

| 商号 | 株式会社 竺仙 | 
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区日本橋小舟町2番3号 | 
| 電話番号 | 03-5202-0991 | 
| 代表者 | 代表取締役 小川 文男 | 
| 創業 | 天保13年 (1842年) | 
| 株式会社設立 | 昭和31年3月1日 | 

 
      
        初代は、江戸の後期、天保年間の創業(1842年)である。
        江戸染浴衣の独特な技術を活かし浴衣から江戸小紋へと世間に名を馳せ、歌舞伎の世界にまでその足跡が残るほどであった。
        戦後、初代竺仙ゆかりの地浅草に店舗を構え、初代からの信条を強固な芯として技術、カラーを継承、その持味が世間の評判を買い有名百貨店、高級呉服専門店からの声がかかり日本橋に移転した。
        現当主も先代からの能衣装、古代紋様に加えて正倉院紋様、宗達・光琳の創作再現に積極的に意を注いでいる。
      

        竺仙ホームページへようこそ!ご来店感謝申し上げます。
        主人の小川文男でございます。当社は江戸より続く江戸小紋、浴衣を中心とした呉服屋でございます。
        竺仙のこだわりはズバリ“江戸”です。創業時江戸文化が爛熟期を迎え近代へと変わる20年程前に創業致しました。
        令和7年のテーマは、「アノ 日本画の中の夏姿」としました。
      
        株式会社竺仙 五代目当主  
      

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