竺仙|浴衣(ゆかた)天保13年創業の呉服屋

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新着情報

竺仙ものづくり日記

2021.07.15竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

東京も梅雨明け間近。日差しが強くなってきました。

昨年に続いて今年もいつもと違う夏になりそうです。

 

そんな中、商品部は来年の夏のことを考えながら商品づくりをしています。

型絵染めと手描き、麻の染名古屋帯を染める準備を始めました。

 

IMG00725 麻の素材感があふれる風合いと透け感がなんとも涼し気です。

IMG00705 染め出しを待つ小千谷で織られた麻帯地。

 

着物の柄は季節を先取りすることが多いので、帯も萩や女郎花、秋を感じさせる柄・・・

また、夏の帯だからこそ、袷の時期には着ないような遊び心がある柄・・・

 

以前に比べて着用時期が長くなっているとはいえ季節限定の帯です。

夏のお出かけが楽しくなるような帯を作りたい、と思いめぐらせています。

 

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こちらは今年の夏用に作った麻帯の一部です。

 

麻帯は盛夏の帯ではありますが、九寸名古屋帯ですので芯を入れて仕立てるため

5月末から9月頃までの単衣の時期の帯としてもお薦めしています。

 

 

2021.06.23竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

いくつかの草花を組み合わせた文様のうち、どなたもご存知なのは「松竹梅」でしょうか。

その他にもよく着物の意匠に用いられる草花の組み合わせがありますが、今回は「四君子文様」をご紹介します。

 

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「四君子」は「梅」「蘭」「菊」「竹」を指す言葉です。

四季を代表する草花の中でも気品があり、その高潔な姿を君子に例えた総称で、中国は元の頃から画題として好まれるようになり、日本に伝わったとされます。

竺仙でも浴衣の題材として度々用いています。

注染で染めた四君子文様はカラフルで爽やかな印象です。

 

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長板中形に染めたのは、紗綾形や雪輪と組み合わせた四君子文様です。

型紙は錐彫りの技法で彫り、点描で表した奥行きのある立体的な表情は、まさしく君子のような気品があふれています

 

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昨今、着物と浴衣の境目が緩やかになっています。
浴衣を着物として着ることに興味はあるけど躊躇していらっしゃる方は、このような品格のある柄行を選ばれると抵抗なくお召しいただけるかもしれません。

 

 

2021.06.09竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

九州から東海地方にかけて早々に梅雨入りし、そろそろ東京も・・・という季節になりました。

今回は江戸小紋縞柄「雨入り万筋」のご紹介です。

 

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故・児玉博氏の型紙、1寸の間に19本の縞が彫られたものを万筋といいますが、

その中に鋭い三角形の筋が彫られたものを「雨入り万筋」と呼んでいます。

 

実は竺仙で染めている江戸小紋、雨入り万筋は二種類あります。

写真左側は雨の筋が2本、右側が4本の筋が彫られています。

 

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比べてみていると、2筋の方はポツポツと降りだした雨、そして4筋の方はパラパラと大粒の雨が落ちてくる様子が、それぞれ情景となって目に浮かんできませんか?

 

この柄を染める時、どんな色で染めたら良いか、と考えます。

濃い色で染めると、雨というよりアトランダムに表れる筋が、シャープでモダンな柄に見えてきます。

また以前、青みがかった露草色に染めて、単衣のお仕立てのご注文をいただいたことがありましたが、

それはまさに6月にぴったりのたおやかな着物になりました。

 

 

世界文化社 きものSalon 2019年春夏号より

世界文化社 きものSalon 2019年春夏号より

2021.05.26竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

毎年、夏本番が来る前にはもう次年度の浴衣づくりに取り掛かります。

今年発表した浴衣は、昨年の今頃から「どんな浴衣をつくろうかな」と考え始めました。

 

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先日発売の『美しいキモノ』2021年夏号に掲載していただいた、紺と赤のコントラストが印象的な浴衣は、アイヌ紋様からヒントを得てデザインしたものです。

独特な曲線で変化を付けた紺の格子に、赤い市松格子を重ねました。

基は伝統的な柄でも、色を変えたり少し変化をつけるだけで新しい表情になり、どこか遠い異国の国旗のような雰囲気にも見えます。

 

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性別に関係なくお召しいただけるようにキングサイズの反物で染めました。

総柄ですので、お着物風にアレンジしても着やすいかと思います。

何も説明はしませんでしたが「ジェンダーレス」とご紹介していただき、様々な想いが伝わったように感じてとても嬉しく思います。

お着物は基本の約束事が多いですが、それを楽しみつつ、ちょっとしたボーダーを超える楽しみも味わえるように。

今年もまた「どんな浴衣をつくろうかな」と考え始めます。

2021.05.12竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

前々回のフランス縞に続いて縞の江戸小紋のお話です。

 

永年竺仙の縞の江戸小紋を染めていただいている現代の名工 浅野榮一氏

 

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今年の東日本伝統工芸展に入賞した作品と同じ柄がこちらの反物です。

2本の縞が、角のある立涌のような形に彫られていますが

染め上がりの反物を見ると、市松の横段柄が浮かんで見える不思議な縞柄です。

 

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20210430140428 - コピー畳目小紋 - コピー

 

右の写真の畳目の柄にも少し似ていますが、型彫り師はここからこの柄を考えたのかもしれません。

竺仙では残念ながら現在は所有していませんが、連続した鍵状の縞で雁木(がんぎ)縞という型紙があったようです。

均等な二本の縞のことを金通(きんつう)縞といいますので、この柄の正式な名前はわかりませんが、

金通雁木縞 あるいは環繋ぎ、といったところでしょうか。

 

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どちらも緻密な縞が美しい、染め上がりも凛とした江戸小紋です。

新しい縞の柄を生み出そうとする彫りの職人の遊び心と、それを白生地に染め上げる染の職人の技が駆使された

逸品です。

 

2021.04.28竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

突然ですが、浴衣を手縫いで仕立てる際、和裁士はどれくらいの長さを縫うかご存知ですか?

一枚につき約8丈(30m)を縫うことになります。

それだけの長さを手縫いで、一定の縫い目で、縫い続ける技術は和裁ならでは。

その運針力を生かして、新たに洋服をつくりました。

和裁士が作る「ゆかたブラウス」「運針プリーツスカート」です。

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昨年から「竺仙の反物で洋服をつくってください」というお声を頂く事が増えました。

竺仙のものづくりに魅力を感じていただき、浴衣のみならず洋服としても着てみたいと言って下さる方々のご要望に、是非お応えしたいと思いました。

しかし、伝統的な江戸染浴衣を提供し続けてきた竺仙が「洋服をつくる」という事の意義は何だろう。

改めて竺仙の役割や存在意義を自問自答しながら、手探りで洋服づくりを進めてまいりました。
伝統の手仕事が生み出す力を身にまとう喜びを、もっと気軽に感じてほしい。

染めの職人さんや和裁士さんの卓越した技術を、もっと多くの人に知ってほしい。

そして何よりも、コロナ禍にあって不安定な状況の職人さん達に、安心して仕事をしていただきたい。

 

伝統文化と技術を未来へ伝え残すために。そんな想いを込めて生み出した「ゆかたブラウス」と「運針プリーツスカート」です。

 

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只今オンラインショップでもご対応できるように準備中です。

江戸にまつわる様々なエッセンスを紹介する雑誌「江戸楽」5月号にも取り上げていただきました。

 

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2021.04.14竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

少しずつ染め上がってきております、佐々木正明氏によって新しく彫られた型紙を使ったフランス縞。

 

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大胆な養老縞の隙間にさらによろけた縞が組み込まれた美しい縞柄の江戸小紋です。

 

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よくお客様に「なぜフランス縞というのですか?」という質問を頂きます。

 

 

もともとのフランス縞を作ったのは 故・児玉博氏です。

諸説いわれておりますが、江戸小紋染師の浅野榮一さんが、生前、児玉氏に聞いたところによると、

児玉氏が都内の百貨店で型彫り実演をしていた際、昭和天皇がお通りになられたそうです。

その時彫っていた縞をみて、同行していた文化庁の方がフランスにもこのような柄がある・・・

とおっしゃったので児玉氏が「ではこれはフランス縞にしましょう」とその場で名付けたのだそうです。

 

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児玉氏が亡くなって30余年。今も変わらず愛される縞の柄です。

 

2021.03.10竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

3月初旬、今年度のゆかた新作発表会をいたしました。

 

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多々ある商品の中でも、呉服店のご主人やバイヤーの方々に特に注目していただいたのが、藍染の商品です。

藍で染める「長板中形」は、竺仙が古くから作り続けており大切にしている浴衣です。

 

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藍染の美しさや卓越した染の技術などを知っていただく機会が増えますように、との思いから、今年は新しい試みをいたしました。

 

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藍で染めた綿縮の浴衣地を袷仕立にしました。

裏には竺仙のコーマ生地を使用しましたが、生地の特徴もあり裾さばきもよく、夏以外にもお召しいただける「藍染の綿着物」となりました。

 

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2021.02.10竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

今回のものづくり日記は、ものづくりの代わりに最近取り組んでいることをお届けいたします。

営業時短要請などでご苦労されている方々は多いと思いますが、浴衣を染める現場も同様です。

例年のこの時期では考えられないくらい染工場はひっそりとしています。

でも、こんな時には普段忙しくて出来なかったことをしましょうという事で、撮影会をしました。

 

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もっと多くの皆様に丁寧なものづくり、伝統的な手仕事をお伝えしたい、という想いで準備しています。

来月からは順調に稼働できますように、染め上げた沢山のゆかたが空を泳ぎますように、という想いで準備をしています。

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2021.01.27竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

つづくコロナ禍。多かれ少なかれ予定通りに事を進めることができずにいる、という方は多いと思います。
竺仙も例外ではありません。
例年、今の時期は一月の展示会でご注文をいただいた商品の染出しでフル稼働となるのですが
今年は展示会を三月まで延期することに致しましたので、まだ新作を皆さんにお披露目できずにいます。

浴衣や麻帯などの夏物は、今から染めの作業にかからないと夏までに全国の呉服店、百貨店などの売場で
皆さんにご覧いただけなくなってしまいます。
その様な事態にならないよう、竺仙商品部も職人さんと相談し、先に染める手配をするなど、
ご注文が入り次第、大急ぎで染めることができるよう準備万端にしています。

 

 

受注生産の商品、お誂え染いただいた商品は、見本通りの柄と色で染めることになります。

 

こちらは新作の麻染名古屋帯の色見本。

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染め出しの準備が整いました。

夏帯は受注生産なので、この後の展示会などでご注文を頂いた際、生地と一緒に染職人さんにお渡しして色合わせの見本にする大事なものです。

 

こちらは江戸小紋染職人、浅野さんのしごき糊の色合わせ作業の光景です。

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しごき糊の色を作っています。

染める反物と同じ生地に試しに色を付け、工房の片隅にある鍋の中で蒸します。

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実際に反物を染める際には色を定着させるために蒸し箱に入れるので、蒸し時間と温度を調整して試し染めをするのです。
 
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しごき糊の色と蒸して染め上がった反物の色は全然違います。蒸した後に色が合うよう染料を混ぜていきます。

染め上がりの色はその時の天候など長年の勘によるところも多く、見本の色に近づくよう試行錯誤を重ねます。

そうして出来上がった手仕事による品物は、お客様だけの唯一無二のものといえることでしょう。

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