竺仙|浴衣(ゆかた)天保13年創業の呉服屋

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新着情報

竺仙ものづくり日記

2020.05.01竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

引き染めとは、染料を含ませた刷毛を引くように動かして生地を染める事から、そう呼ばれています。

染料で生地を染める前に、型紙を用いて生地に柄を付けることから始めます。
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6m以上ある長い板に白生地を張りつけ、型紙を順に送りながら防染の為の糊を付けます。
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ここで問題なのは、生地は12mですが板は6mしかありませんので、どうやって生地のすべてに糊付けしていくのか、です。

長板の片側の端は「剣先」といって、まるで刀の先のように尖っています。

板の片側に生地を張り、剣先から反対側に生地を渡らせ、もう片側にも生地を張ります。

表裏に生地を張り付けることで、生地の半分の長さの板でも、生地全体に糊付けをすることが出来るのです。
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剣先といっても生地が切れてしまうほど尖っているわけではないのでご安心を。

緩やかに角度を付けて反対側へ生地を折り返し、柄を途切れなく糊付け出来るようにした工夫なのです。

剣先の部分でも柄をぴたりと合わせることは卓越した技術が必要です。

なかなか注目されない部分ですが、職人さんの何気なくこなす凄い仕事を知っていただけると嬉しいです。
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2020.04.24竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

今日は引染めの染工場に行ってきました。

こちらで染める紅梅小紋や奥州小紋は浴衣として誕生した商品ですが、着物として着ることが出来るので竺仙の数ある商品の中でもたいへん人気があります。
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例年4月の染工場は、夏に向けて多くの反物を染め忙しい時期ですが、残念ながら今年はひっそりとしています。

こんな時には、普段やりたくても時間や余裕が無くて出来なかったことをやりましょう、という事で「注染工場で働く職人の為の引染め見学会」を開催しました。
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注染でも、引染めでも、型紙を使い糊付けをして染める事には変わりないのですが、やり方は全く異なります。
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竺仙の商品を作るにあたっては、様々な染め方や工程で多くの職人さんが関わっていますが、普段、自分の専門以外の現場を見る機会は中々ありませんので、皆さん熱心に質問しながら見学していました。

3密は避け、少人数での見学会でしたが、今後の技術向上に繋がる何かのヒントになったり、新しい技法が生まれるきっかけになれば良いと思います。
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2020.04.17竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

竺仙では袢纏や暖簾などの別誂えも承っています。

揃い袢纏のご注文がありましたので専門の染工場に行ってきました。

こちらでは袢纏、暖簾、幕など、オーダーメイドでの誂え品を染めています。

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今日は、型紙を制作していました。
型紙を彫り、粗く織った紗という織物を貼り付けて固定し、型紙は出来上がります。

以前は和紙の型紙と絹製の紗を使っていましたが、現在は生産されていないため、代わりに洋型紙とテトロン紗を使っています。

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伝統産業の世界はどこも同じようだと思いますが、様々な材料や道具が手に入りにくくなっています。

代用の物を使ったり道具の素材が変わっても、それらに合わせながら丁寧な手仕事を重ね、技術と文化を守っている職人さんの姿は、江戸の粋そのもの。

今回も恰好いい袢纏になりそうで出来上がりが楽しみです。

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今年のお祭りや花火大会は、中止・延期になるものが多いですね。

それでも、祭袢纏を着る機会が来ることを願い、新しく誂える方々がいらっしゃるのですから、勇気と希望をもらいます。

東京の夏の風物詩、隅田川花火大会も今年は中止になりました。
この花火大会は、江戸時代に疫病が流行した折に犠牲となった人々の慰霊と悪病退散を祈り、花火を上げたことが由来なのだそうです。

また皆で安心して花火を見られますように、頑張りたいと思います。

2020.04.10竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

 

竺仙の商品を作る上で、いちばん大切にしている物のひとつに「型紙」があります。

洋服で「型紙」といえば、縫製をするときの形デザインの為に用いるものを思い浮かべますが、
竺仙で「型紙」といえば、生地に柄を染める時に使うものを意味しています。

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先日、お願いしていた型紙が出来上がってきました。

専用の和紙を、型彫り師が小刀を使って模様を彫り、型紙は生まれます。
型紙はとても美しく観賞用の作品のように思えてしまいますが、型紙は反物を染める為の道具です。

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何度も使っていると、切れたり破れたりして使えなくなってしまいます。

今回彫り上がってきた型紙は、もう使えなくなった型紙を彫りなおしたものです。

昭和62年4月に彫られた型紙です。

30年以上、お疲れさまでした。

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2020.04.03竺仙ものづくり日記竺仙ものづくり日記

東京は桜の開花が記録的に早かったそうですが、竺仙の近所の公園の桜は満開になってからも長く咲き続けてくれています。
瑞々しい葉が出てきて色どりが増えた葉桜はとても可愛らしく、好きな桜の姿のひとつです。

毎年桜が散り始めると、そろそろ来年のゆかたのことを考え始めます。
今年の夏もまだ来ていないというのに!
でも来年の新作発表に間に合わせるにはこの時期からの始動になるのです。

ゆかたの反物を作るのは、どの生地にどんな柄で染めるか、という事がいちばん重要になるのですが、毎年様々な想いを込めて制作しています。

例えば、今年のゆかたをご紹介します。
 
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白地に赤い瓢箪が染められたこのゆかたは、注染で染めました。

注染で使用する型紙は約1mの長さなので、図案は約40cm×1mで描くこととなります。

この型紙には、6つの瓢箪が描かれていおり、竺仙でも古くからある柄です。今までは白地に紺色で染めるのが定番でしたが、今年は白地に赤で染めました。6つのひょうたん=むびょう=無病となり、無病息災を意味しています。
また、赤い色は厄除けや魔除けの力があると古くから信じられてきました。
 
昨年にこの柄を赤で染めようと決めたときは、東京オリンピックが開催される2020年が平穏な一年になりますようにと願っておりました。
いま、この柄を見ると、昨年の想いとはまったく違った気持になります。

世界中の人々が無病息災で平穏な日々に戻れますように。
 
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2020.03.26新商品情報竺仙ものづくり日記

竺仙の商品は、すべて伝統技術による手仕事で生み出されています。
ものづくりの日々を少しずつご紹介します。

今日は藍染の染工場に行ってきました。
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竺仙の長板中形本藍染の反物を染めているのは、江戸時代から代々藍染をされている野口家の6代目と7代目。野口さん親子です。
長年、竺仙専属染工場として、家族のようなお付き合いをしています。

竺仙が作る数多くのゆかたの中でも、長板中形はいちばん歴史のある技法で、
生地の表と裏にピッタリと柄を合わせて染める技術は、何度見ても感服します。

野口さんの染工場にはいつもお邪魔していますが、今日初めて気が付いたものがありました。

玄関に掲げてある「内国勧業博覧会」の賞状です。

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勉強不足で知らなかったのですが、内国勧業博覧会というのは、万国博覧会を参考に、国内の産業促進のため明治期に開催された博覧会だそうです。
4代目の猪之助さんが出展されて「有効賞」を受賞された証が、築100年以上経つ建物の中にさりげなく飾ってありました。

日常の中に、歴史と伝統技術を守り伝えていく重みを感じた瞬間でした。

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